×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

背後の自転車




私が大学時代に住んでたS県K市で体験したお話なんですけどね。

まああのころはヒマをもてあましてたんだかなんだかやたらとよく映画をみてましたね。今じゃすっかりご無沙汰なんですが。

その時もWっていういきつけのレンタルビデオ屋になにか借りにいこうっていうんで・・・夜中の1時ころだったかな、散歩がてら歩いてでかけたんですよ。


10分も歩きましたかねえ。当時のアパートから駅に向かっていくとそのレンタルショップがあるんですがね。

ふと気づくと後ろからカラカラカラカラ音がする。

なんの音かなあ・・・と思ったんですが、あっこれは自転車のスポークが回る音だ・・・って気づきましてね。

よく考えたら私、狭い歩道の真ん中を歩いてましたから・・・これは自転車の人が私を追い越すに追い越せなくて困ってるんだな・・・って思ったんですよね。

それで慌てて歩道の脇の方に避けましたよ。


ところがいつまでたっても自転車が私を抜いていかないんですよ。

カラカラカラ相変わらず音がついてきましてね。

やばいな〜こりゃ怒らしちゃって嫌がらせされてんのかな〜参っちゃったなあ〜なんてことをグルグル考えてた。

なんせ夜中の1時ですからね。車もロクに通ってないし、当時は若かったとはいえやっぱり怖いもんですよ。


そん時ようやく通りかかった車のライトがなが〜い影を映し出しましてね。

私の影のすぐ後ろに自転車に乗ったなが〜い影がある。

自転車との対比を考えるとどうやらそんなに背は高くない。

なんとなく輪郭からいって、こりゃ女じゃないか?なんか知らないけど、そんな風に思いましたね。


それでいい加減私もシビレを切らしましてね。

埒があかないんでサッと道路を反対側に横断したんですが・・・ところが道路の向こう側にいるべき自転車が・・・いないんですよ。

100mくらい曲がり角なんて一切ないんですよ?

4m道路だからわたるまでの時間なんか1秒くらいなもんですからね。・・・・こりゃあこの世のもんじゃないな、と。


後からよく考えたらカラカラ音が聞こえるほどスポークが回ってたら、私の歩くスピードに合わせて後ろにピタッと張り付いてるなんて出来るわけないんですよね。

それにしても私が道路を横断せずに、そのまま後ろを振り返ってたら・・・もしかしてそこに何か見えたんでしょうかねえ。


戻る