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N先輩





私の先輩に怖がりの可愛い人がいましてね。

童顔でとても年上には見えない人でしたがもう何年も音信不通ですね。不人情ですいません。

先輩の名前をEちゃん(先輩なのにちゃんづけ)としますか。

Eちゃんが残業で遅くなってたときに妙な電話がかかってきたそうなんです。

「Nさんが亡くなりました。」

そういって唐突に電話がきれた。

Nさんっていうのは定年で退職した元上司で、あまり人づきあいの良い人じゃなかったんでね。

いたずらかな?と思ったけどやっぱり気味が悪いですからね。その日はそうそうに帰ったそうです。

翌日になってEちゃん気になったから同僚に聞いてみたんですね。

「Nさんって今どうしてるのかな?」

「さあねえ・・・」

人づきあいのない人だから、退職後のことを誰も知らないんですね。

Eちゃんもそれほど親しい人でもないし、まあいいか、と思ったんですけどね。

たまたま民生委員の叔父を思い出したんでNさんの様子がわかったら教えてくれるように

たのんだんですよ。

その2日後、またEちゃんが残業でひとり残っていたとき、ジリリリリリ・・ン!と電話がなった。

つい先日のことが頭をよぎるけど、出ないわけにもいかない。

「はい、××支店です。」

「ああ、私、民生委員のTと申します。Hさん(Eちゃんの叔父)に頼まれてNさんのお宅に伺ったんですが

・・・たった今・・・Nさんが亡くなりました。」

もう頭がマヒしちゃってたのか、ああ、2日の声といっしょだなあ、なんて考えてたそうですよ。



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