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カブレラストーン





カブレラストーンとは南米ペルーの内科医ハビエル・カブレラ氏が所有する15000点以上にのぼる彫刻石のコレクションを指す。
非常にユニークな図柄で恐竜たちや恐竜に餌を与える人間などが描かれており、恐竜が絶滅していなかった証拠であるなどと物議をかもした。
発見されたのがナスカの地上絵で有名なナスカ平原の隣にあるイカの町であったことも話題のひとつであり、カブレラストーンは別名をイカの石ともいう。

1961年おりからの洪水でイカの川が氾濫し増水したイカ川はこれまで堆積していた砂漠の砂を海へといっきに押し流した。
すると砂漠の砂が流されたあとには奇妙な石が半ば砂に埋もれるような形で岸辺に無数に転がっていたという。
カブレラ氏は何気なく見せられた石の文様を見て驚愕した。
そこには6500万年前に絶滅したとされている恐竜と生活を共にしている人間の様子が生々しく描かれていたからである。
すぐさま氏は周辺の住民に金を払って石の発掘にあたらせた。
その結果実に15000点以上もの石が発見されることとなったのである。
石の年代が気になったカブレラ氏は1967年6月マウリシオ・ホッホシルト鉱業会社に石の分析を依頼した。
すると石の推定年代は約12000年以上前に制作されたという鑑定結果を得たという。


ところが、またところがである!



当初からこのカブレラストーンはその真偽が問題とされていた。
まず第一に発見場所が特定されていない。
そんな馬鹿な、とお思いになるだろう。
これだけ大量の彫刻石がどこで見つかったかわからないなんてあるはずがない。
しかしこれは事実で、そもそもカブレラストーンは地元の農民が発見したものをカブレラ氏が買い取るという形で発掘が進められており、カブレラ氏は農民のバジリオ・ウチュヤからその場所を聞いた
とされているが、二人ともその場所を明かさぬまま死んでしまったために結局その場所は謎にされたままになってしまったのだ。
通常こうした発掘物は発見された地層の年代や含まれた有機物などが年代を特定する重要な資料となるのだが、カブレラストーンにはそうしたデータが一切ない。

しかも発見者である農民のバジリオ・ウチュヤ氏は1977年イギリスのBBC放送でカブレラストーンは自分と妻で制作したものだと告白している。
ウチュヤ氏によれば、石は自宅近くの山などで見つけたものを使い、石の加工は数種類の金属工具を使ったのだという。また色は靴墨を使って黒くし、ロバや牛の糞の中で焼くことで古色蒼然とした
古い外観に見せかけることができたという。
火であぶっているわけだから石の表面が酸化して年代を古く測定してしまうのは十分考えられる。
この話は裏付けが取れている。番組の取材班がカブレラ・ストーンをイギリスへ持ち帰り、ロンドンの地質科学研究所で偽造鑑定をしてもらったのだ。
その結果、「比較的最近作られた偽造品である」との鑑定結果が出ている。
さらにスペインの研究家ヴィンセント・パリス氏が行った調査によると偽造の際の原料となる石の掘り出しから、工具の使い方に着色の仕方まで、その裏付けを取ることに成功。さらに持ち帰った
カブレラ・ストーンを詳しく調べたところ、偽造の際に絵の下書きに使われたと思われる鉛筆の跡も発見しているのである。
発見者が贋作であることを証言し、その裏までとれているのだから勝負はあった。

管理人の好きな超常現象研究家にして翻訳家である南山宏氏はその語学力をいかして現地取材を試みその内容を高橋克彦氏との共著「超古代文明論」のなかで公表している。

 「私はできるだけ自分で直接取材して判断するようにしているんです。中には現地取材までしたんだけど、どうも怪しくて記事にしなかったというオーパーツもあるんですよ。そういう怪しいものまで載せたら他のものまで偽物だと思われかねないですから。
 最近文藝春秋が『ICA 模様石に秘められた謎』という本を出したんですが、(中略)実は私はこれは怪しいと思っているんです。今からもう20年近く前になるんですが、私もこの模様石を現地まで調べに行ってますし、これを収集しているカブレラ氏にも直接取材しています。
 で、どう怪しいかと言うと、まず掘り出された経緯が良くない。農民が掘り出したというものを受け取っているだけなんです。並べられているものを見ていると、普通の自動車が描かれたものが混ざっていたんです。そこで、「いくら何でもこれが古代のものなんですか」と尋ねると、
「これは偽物です」と言って割って見せるんです。さらに割ったものの表面を指して、「偽物はこのように染料が表面の浅い部分にしか染みていないのですぐわかります」と言い張るんです。
 でも、本物と言われるものは割って見せてはくれないんですよ。だからそれも比較して確認することはできないんです。そうやって、恐竜や古代の地図など本物らしい図柄のものだけ残して、自動車が描いてあるようなのは偽物だからということで割ってしまうわけです」

 それでこれは本物だからとカブレラストーンをお土産がわりに渡されたらしいが、本物かどうか確かめるのに割るのはもったいないのでしていないそうだ(笑)


 ただでさえ信憑性がないのに、その後同種の石が発見されたという報告も、その彫刻を象徴する文明の痕跡も何一つ発見されていない現状ではとにかく神秘を信じたいビリーバー以外を説得するのは難しそうである。








恐竜に食い殺される人間の図だが構図が現代的な気もする。